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ジャンル | アクションレースゲーム |
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対応機種 | Wii |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 紺野秀樹 |
ディレクター | 大八木泰幸 |
音楽 |
太田あすか 永松亮 |
シリーズ | マリオカートシリーズ |
人数 |
1 - 4人 (Wi-Fi対戦時は2 - 12人) |
メディア | Wii用12cm光ディスク |
発売日 |
2008年4月10日 2008年4月11日 2008年4月24日 2008年4月27日 2008年7月12日 2009年4月30日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB: E(Everyone) PEGI: 3+ OFLC: G(General) |
デバイス |
Wiiハンドル対応 クラシックコントローラ対応 ゲームキューブコントローラ対応 ヌンチャク対応 |
売上本数 |
3,738万本(2023年9月末時点)[1] 383万本(2022年12月末時点)[2] |
その他 |
Wiiハンドル同梱 Mii対応 ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 |
『マリオカートWii』(マリオカートウィー、Mario Kart Wii)は、任天堂より2008年4月10日に発売されたWii専用ゲームソフト。家庭用ゲーム機用のマリオカートシリーズとしては6作目にあたる。2007年7月12日のE3に合わせたプレスカンファレンスで、本作の開発が正式に発表された。
パッケージにはWiiリモコンのステアリング型アタッチメント「Wiiハンドル」が1つ同梱されており、これにWiiリモコンを横持ちの状態で取り付け、ハンドルを切るように傾けて操作することができる。このアタッチメントを取り付けずに、Wiiリモコンのみでも操作が可能。また、「Wiiリモコン+ヌンチャク」「クラシックコントローラ」「ゲームキューブコントローラ」にも対応している[3]。
本作から、ジャンプ台などでジャンプした瞬間に特定の操作をすることで、空中で「ジャンプアクション」をすることができるようになった。成功すると効果音が鳴り、マシン着地時に少しだけダッシュできる。
COMが参加するグランプリなどでは、これまで最大8台でレースを行っていたが、本作では12台に増加。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションを使用したオンライン対戦において、最大12人での対戦が可能になった。他にも「マリオカートチャンネル」と呼ばれるサービスを適用し、ネットワーク上での「ゴースト(プレイヤーの走りをトレースして走行するマシン)」のダウンロード、タイムアタックのランキングなどにも対応していた[注釈 1]。
本作は、各コースのベストレコードやグランプリの成績などの記録を「ライセンス」という形で、1台のWii本体に最大4つまで保存できる。はじめに使用するライセンスを選んだ後、以下の4種類のゲームモードからプレイしたいモードを選ぶ。なお、ゲーム中の成績は選択したライセンスに自動的に保存されていく。
1人用のゲームモード。「グランプリ」「タイムアタック」「VS」「バトル」の4種類のゲームをプレイできる[5]。
2人 - 4人で「VS」と「バトル」をプレイできる[6]。COMのマシンを「なし」にして、プレイヤーだけで対戦することもできる。前作『DS』と同様、「グランプリ」は1人用のモードとなっているためプレイできない。
「ニンテンドーWi-Fiコネクション」に接続して、同時に接続している他の人とネットワーク対戦ができる[7]。1台のWiiからは同時に2人まで参加でき、最大で12人対戦が可能。
コース・ステージは全プレイヤーがそれぞれ1つずつ好きなものに投票し、その中からルーレットでランダムに選ばれる。「フレンドと」以外では結果に応じてレーティング[注釈 2]の数値が変動し、対戦相手はこの数値がなるべく近い人同士が選ばれるようになっている。また、「VS」では全プレイヤーのレーティングに応じて選ばれるクラスが変化し[注釈 3]、「フレンドと」以外の「バトル」では「ふうせんバトル」と「あつめてコイン」を交互にプレイする。
「WiiConnect24」を通じて様々な「ゴースト」をダウンロードしたり、定期的に開催される「大会」に参加することができる[8]。利用するにはWii本体をインターネットに接続する必要がある。
また、Wii本体にこのチャンネルを単独で「Wiiメニュー」に登録することもできる。Wiiメニューに登録しておくと、「マリオカートWii」のディスクを挿入しなくても、チャンネルの各メニューを利用することが可能[8]。ここからレースなどに参加する場合は、「マリオカートWii」のディスクを挿入する必要がある。
最初から使用できる12体に加えて隠しキャラクターが13体おり、最大25体から使用するキャラクターを選べる[9]。各キャラクターは過去作と同様に軽量級、中量級、重量級に分類され、タイプごとに乗ることができるマシンが決められている。
本作では従来の「カート」に加え、新たに「バイク」を操作できるようになった。キャラクターのタイプごとに、それぞれ性能が異なるカートとバイクが6種類ずつ用意されている[注釈 6]。
バイクは走行中に一定時間前輪を上げる「ウィリー」ができ、ウィリー中は通常よりスピードがアップする。ただし、ウィリー中は非常に曲がりにくく、他のマシンなどに接触すると体制が崩れ、前輪を戻してしまう。また、バイクには「ドリフトタイプ」と「ハングオンタイプ」があり、それぞれドリフトの挙動が異なる[3]。
マシン選択後、プレイヤーごとにドリフトモードの設定ができる。ドリフトモードは以下の2種類がある。
コース・ステージ上にある「アイテムボックス」を通過すると、ランダムで以下の19種類のうち、いずれかのアイテムを入手できる。バナナ、アカこうら、ミドリこうら、ボムへいは、アイテム使用ボタン(以下、この節では「ボタン」と記す)を押し続けるとマシンの後ろに装備したままになり、後方から飛んでくるミドリこうら、アカこうらを防げる。
本作のみ、チーム戦では攻撃・妨害するアイテムは全て相手チームのマシンのみが対象となり、自分や自分と同じチームのマシンが使用したアイテムで味方にダメージを与えたり、自滅したりはしない。バナナ、ミドリこうら、アカこうらはリング状のマーク、それ以外はアイテム自体やエフェクトの色で、どちらのチームのものかを判別できる[3]。
コースには全部で8つの「カップ(大会)」と10種類の「バトルステージ」がある[10]。
1つのカップはそれぞれ4つのコースで構成されている(計32コース)[10]。「Wiiグランプリ」の4つのカップは本作新登場のコースで、「レトログランプリ」の4つのカップは過去の「マリオカートシリーズ」で登場したコースを復刻したものである。また、一部のコースではMiiを使用すると、看板や像の顔がMiiに変化する。
本作で新登場となる「Wiiステージ(全5ステージ)」と、過去のシリーズで登場したものをリメイクした「レトロステージ(全5ステージ)」の全10ステージが収録されている[10]。また、全てのバトルステージに専用のBGMが用意されている。
この他、本作では「大会」モード専用のステージが存在する。
プロデューサーの紺野秀樹は、従来のコントローラー操作を難しいと感じている人たちにも本作を遊んでほしいとの考えがあり[11]、本作のために「Wiiハンドル」を開発することを決め、実作業はWiiハンドルのプロジェクトリーダーである芦田健一郎が担った[12]。このハンドルを実際に試遊してもらったところ、「ペーパードライバーでも扱える」「過去に乗っていたバイクの当時の感覚を思い出した」と評価されたことで、紺野としては手ごたえと感じていた[11]。一方で、従来型のコントローラーに慣れた人にとっては、良いタイムを出すために、ゲームキューブのコントローラーやクラシックコントローラーなどで操作することが想定されたため、Wiiハンドルを使い続けることに意味を持たせるために、画面内にWiiハンドルのマークを表示させるようにした[11]。
本作から登場する「バイク」に関しては、紺野はシリーズ4作目の『マリオカート ダブルダッシュ!!』でもBMXを登場させる企画を宮本茂に提案していたが、却下された経緯があり、本作で実現させるにあたり「マリオカートX」と仮称していた[11]。ただ宮本としてはもともとマリオカートシリーズにエクストリームスポーツの要素を導入することには賛成の立場であり、本作ではWiiリモコンの加速度センサーによって、直感的なアクションを実現できることもあり[11]、最終的には「バイク」が採用された。
マリオシリーズとしては、本作で初めてMiiと共演することになったが、最初からMiiを登場させると「Miiカート」になってしまうことから、あとから選べるようにした[11]。
そのほかランキングに関しては単純に順位を示すのではなく、他者との相関の中で、自分の位置づけが分かり、共有できるように工夫された[13]。
ネットワークでの対戦に関してはシリーズ5作目の『マリオカートDS』では、対戦相手に事前に連絡を取らなければいけなかったが、本作ではWiiを起動して「マリオカートチャンネル」をチェックするだけで、フレンド関係にある人がWi-Fi対戦をやっていることがわかるようにして、対戦に対する利便性を向上させた[13]。
評価 | ||||||
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日本ゲーム大賞2009年度大賞を受賞している。
2008年に発売されたゲームソフトにおいて年間販売本数の世界一を記録したほか[15]、当時としては世界一売れたレースゲームとなった。日本国内をみても、2008年に発売されたゲームソフトでありながら、2010年12月には累計300万本[16]、2012年2月には累計350万本[17]とWiiの定番ソフトとして長期間売れ続けている。