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エアリアル(aerial)は、空中演技を競うスキーのフリースタイル競技の1つ。長さ160cm程度のスキー板を履いて空中に飛び上がり、宙返りをして着地するまでの短い競技である。英単語としてのエアリアルの意味は「空中」などを指す。
エアリアルコースは、全長約70m/25度のフラットなアプローチ(助走路)からテーブルと呼ばれる0度のフラットな25mの平地にキッカーと呼ばれるジャンプ台が4種類設置される。
キッカーはスモールキッカー高さ2mで飛び出し角度は55度でも1回転用着地面までの距離は4m、ミディアムキッカーは高さ3.6m飛び出し角度65度で2回転用で着地面までの距離は6m、ビックキッカーは高さ4.2m飛び出し角度約70度で3回転用で着地点までの距離は8mあり、そこまではノールと呼びフラットである。そのほか、フローターキッカー(WCでは使用していない)高さ2m - 3m飛び出し角度35度から45度があり、水平回転、3D回転などに使用場合がある(着地点までの距離は10m)。
ランディングバーン(着地面)は、約38度で25mあり、それぞれのキッカーに合わせて着地面を柔らかくして備える。
ストップエリア(ブレーキングゾーン)は、0度で30m以上必要である。
審判台はノールと着地面の角にあり、演技を横から採点する。
また、設備として、アプローチの速度計、風速計、スタート合図のタイマーや信号機が必要とされる(ワールドカップ以上の大会)。
演技前に自己申告し、その演技に難易点がつく。テイクオフ姿勢・ジャンプの高さ・空中姿勢・着地を5人または7人のジャッジが採点し、7人の場合は最高点と最低点を除いた3人のジャッジの採点に技の難易点をかけた点数と着地点を合計し、1本の試技の得点とする。
2006年のトリノオリンピックの時点では、男子選手のトップレベルでは3回転4回捻り(フル・ダブルフル・フルまたはダブルフル・フル・フル)、女子選手のトップレベルでは2回転3回捻り(フル・ダブルフルまたはダブルフル・フル)が行われている。また、極少数の男子選手が3回転5回捻り(ダブルフル・ダブルフル・フルまたはフル・トリプルフル・フル)、女子選手が3回転ジャンプ(フル・フル・フルなど)を行うようになっている。
空中では地上で背筋を伸ばして直立したような姿勢が求められ、厳しく採点される。背中や膝が曲がったり、足が綺麗に揃っていなかったりする姿勢の崩れ、着地の際のバランス崩れは減点となる。